田中 耕太

Strategy

「日本の防衛省のために、
アメリカの会社を辞めた。」

田中 耕太

社長付き戦略アドバイザー

Background

転職のきっかけ

前職では、主に防衛省向けのビジネスを担当していました。しかし、全米屈指の規模を誇る巨大グローバル企業ゆえに、日本オフィスからの現場の声がアメリカ本国へ届きにくいという壁に直面したのです。「日本のビジネスのやり方はアメリカとは違う」「防衛省が本当に必要としているものを最優先すべきだ」といくら説明しても、なかなか通らない。防衛省のOBとして日本の安全保障に貢献したい自分と、「自社の利益や本国の方針を最優先する」というグローバル企業の方針の間で、次第に葛藤が深まっていきました。ちょうどその頃、防衛の現場では無人機(ドローン)の導入が急速に進む変革期を迎えていました。「意思決定の早いスタートアップであれば、防衛省が今本当に必要としているプロダクトを、ダイレクトに反映して届けられるのではないか」。そう確信した私は、次の挑戦へ舵を切ることにしました。

防衛省が「今」本当に必要としているプロダクトを届けるため、グローバル大手の防衛企業のキャリアを捨てたと語る田中さん。
防衛省が「今」本当に必要としているプロダクトを届けるため、グローバル大手の防衛企業のキャリアを捨てたと語る田中さん。

Decision

ハマとの出会い——社長の一通のメールが決め手に

退官後の転職活動では、私のキャリアが「防衛」という非常に特殊な領域だったこともあり、一般的な転職プラットフォームの一律の書類選考では、その専門性をなかなか正しく理解してもらえないというもどかしさがありました。ハマからも一度、システム上の不手際でお断りの自動通知が届いてしまったんです。驚いたのはその後です。システムのミスだと気づいた社長から、直接「機械のミスでお断りしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」という丁寧な謝罪メールが届いたのです。大企業であれば、いち求職者へのシステムエラーなど見過ごされてしまうかもしれません。しかし、ハマの社長の「人に向き合う熱量と誠実さ」は、その一通のメールからビンビンに伝わってきました。「この会社は他とは違う、私のキャリアを本気で必要としてくれている」と感じてすぐにお話を聞きに行き、その場で入社を即決しました。

Role

国家基準のビジネスを1から創る

「社長付き戦略アドバイザー」という立場で、主に防衛省とのビジネスをどう進めていくかという戦略立案と体制構築を担っています。防衛省を相手にするビジネスの手順や入札ルール、必要な書類の書き方などは、一般にはほとんど知られていない特殊な世界です。そこを私がこれまでの知見を活かして、1から仕組みとして整備している最中です。また、自社開発のドローンだけでなく、海外で既に高い実績を持つドローンを日本市場に持ってきて提案するインポートビジネスの支援も行っています。海外製品をそのまま持ってきても、日本の電波法や飛行制限に適合しないため、海外メーカーと密に調整しながら「日本仕様」へアレンジし、導入を牽引していく。これも私の大きな役割です。

Gap

スケジュールすら自分で書かなかった世界から、社長がすぐ隣にいるフラットな環境へ

それはもう、驚きの連続でした(笑)。自衛隊という場所は、自分が歩く道筋まで完璧に決まっているような世界です。偉い人が来賓されるとなれば、綺麗に草刈りをして、5分前から外で待機し、先導され、車が分刻みで用意されている。自分で手帳にスケジュールを書くことすら必要のない環境でした。ところが、ハマに初めて来て「私のオフィスはどこですか?」と聞いたら、「ここですよ」と、パーテーションもないフラットな空間を指されて。すぐ隣の席には社長が座っている。入門手続きも自分でやるし、どこへ行くにも自分の足で動く。今までの人生の文化には全くなかった環境ですが、これが不思議なほどに居心地が良いのです。無駄な形式主義が一切なく、誰もがフラットに、本質的な仕事に向き合える環境だからだと思います。

Strength

「宮内庁御用達」と同じステータス——防衛省との取引が意味するもの

ハードウェア、ソフトウェア、そして社会的信頼という3つの強みがあります。まずハード面では、水上から離発着できる飛行艇型の無人機「ハマドリ」の存在です。滑走路が要らず、海に囲まれた日本においてどこからでも飛び立てるこの機体は、日本でハマが最初に手がけたものであり、唯一無二のフラッグシップとしての強みを持っています。ソフト面では、高度な映像解析で動く物体を識別したり、AIを活用したりといった、最先端のシステムをすぐに形にできる優秀なエンジニア陣が揃っている点です。そして最後に、「防衛省のビジネスを行っている」という事実そのものです。防衛省との取引には、極めて高いセキュリティ水準と技術力が求められます。つまり、世界的な目線で見ても『国家に認められた信頼度の高い企業』というステータスになる。私はこれを、伝統ある企業の「宮内庁御用達」の看板と同じ価値があると思っています。昔のような防衛アレルギーの時代は去り、今は確実に関係各所の風向きが変わってきているのを感じます。

Message

ハマは、経験が「必ず活きる」環境

ハマは、これまであなたが別の場所で培ってきた知識や経験が、形を変えて「必ず活きる」環境です。私のような防衛の人間だけでなく、様々なバックグラウンドを持った多様な人材が集まるからこそ、新しい分野が生まれ、お互いを高め合うことができます。組織は極めてフラットで、社歴や年齢に関係なく、自分の意見を自由に発言でき、それがすぐに経営や現場に反映されるダイナミズムがあります。あなたのこれまでの人生の経験を、日本の、そして世界の未来を守るテクノロジーのために活かしてみませんか?ぜひ、熱い想いを持った多様な方々と一緒に働けるのを楽しみにしています。

Profile

田中 耕太

航空自衛隊に34年間勤務し、地対空ミサイル(ペトリオット)部隊の幹部として弾道ミサイル防衛システムの構想・整備の根幹を担う。定年退官後、外資系の大手防衛企業の日本オフィス勤務を経て、2026年1月にハマへ入社。現在は社長付き戦略アドバイザーとして、防衛省向けビジネスのスキーム構築や海外製ドローンの国内導入支援を牽引している。