Operations
「ヒグマを探し、マグロを追い、
地元の空を守る。」
坂本 賢俊
運用部
Background
能登半島地震での姿に一目惚れ。「かっこいい、しかも地元じゃん」で決めた転職
新卒で大手製造業に入社し、約8年間勤務していました。最初は既存の工場にいたのですが、新工場の立ち上げメンバーに選ばれ、量産ラインのレイアウト設計から、機械の導入・管理まで一連の業務をすべて経験しました。ちょうど南相馬の隣の村にある工場でしたので、前職も地元周辺で働いていました。ライン構築の仕事を一通り経験して「やりきった」という手応えがあり、次のステップを考えていた時に能登半島地震が起きました。テレビのニュースで、ハマの固定翼ドローン『ハマドリ』が被災地の上空を飛び、状況を捉えている姿を見て、「こっちの方が断然かっこいい!しかも地元(南相馬)の会社じゃないか」と、大きな衝撃を受けました。
Decision
東日本大震災の記憶と、ニュースの映像がカチッと重なった
私自身、東日本大震災を地元・南相馬で経験していたこともあり、心のどこかで「いつかまた、地域の役に立てる仕事がしたい」という想いをずっと抱いていました。その想いと、ニュースで見たハマの姿がカチッと重なり、迷う理由は何もなくなって、すぐに連絡を取りました。
Role
15時間のヒグマ捜索に、片道15kmのマグロ追跡。過酷な環境で磨かれる「運用力」
私たちが所属する運用部は3つのチームに分かれています。外部の案件を遂行する「運用班」、試験の許可申請や外部との調整を担当する「調整班」、そしてエンジニアと並走して開発中の機体を飛行させる「実験支援班」です。私はその中の「運用班」に所属し、パイロットと地上局の業務を担当しています。地上局というのは、飛行中の機体の速度や姿勢、高度といったあらゆる状態をリアルタイムでモニタリングしながらチーム全体に指示を出す、いわば現場の管制塔のような役割です。印象に残っているのは2つの実証実験。北海道で行った「ドローンを使って1日15時間、4日間連続でヒグマを捜索する」という非常に過酷なミッションでは、生い茂る木々の隙間から鹿を鮮明に撮影することに成功しました。もう1つは「マグロ漁の支援実証」で、VTOL(垂直離着陸機)を使って合計15kmの飛行実績を作ることができました。
Strength
大手工場の品質管理が活きる「声出し確認」の文化
ドローンを安全に飛行させるためには、1人で黙々と確認するのではなく、現場にいる全員で声を掛け合い、ダブルチェックを徹底することが確実性を生みます。何か不測の事態が起きた時にも、全員で声を出し合っていれば周囲が素早く反応し、連携して対応できるからです。そのため、試験や運用の現場では、役割ごとに強固な指揮命令系統を構築し、一糸乱れぬ動きを意識しています。前職で叩き込まれた工場の品質管理や安全管理の思想は、最先端のドローン運用の現場でも間違いなく私の武器になっています。
Message
仕組みをリスペクトし、やがて作る側になる人
「ドローンのパイロットになりたい!」という熱意を持った方が、たくさん集まってくれると嬉しいです。ただ、私たちが求めているのは、単に「器用に機体を操縦できる人」ではありません。飛行に至るまでの入念な準備や手順の遵守など、泥臭い過程を一つひとつ実直にこなしていける人、つまり「仕組みを深く理解し、体現できる人」が必要なんです。まずは既存の仕組みをリスペクトし、その上で安全にミッションを遂行できる人がいい。そのプロセスを現場でしっかりと経験した人は、やがて「新しい運用の仕組みを作る側」へと回ることができます。少しでもワクワクした方は、ぜひ気軽に話を聞きに来てほしいですね。
Profile
坂本 賢俊
南相馬市出身。大手製造業にて、新工場の立ち上げや量産ラインの構築に約7〜8年間従事。能登半島地震でのハマの活躍をきっかけに転職を決心し、現在は運用部にて地上局の管制およびパイロットを担当している。3歳から地元の伝統祭り「相馬野馬追」で馬に乗り続けており、現在も毎年祭りに参加している。